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散▽巡 - 渦流に鳴く
¥2,000
※3/29以降の発送になります 2025年リリース、大阪発シューゲイズ/アンビエントバンド”散▽巡(さんざめく)”の1st EP! 関西から要注目の音源のリリースです。特典でステッカーが付きます。 バンド紹介にもあるようにシューゲイズだけでなく、アンビエントやグランジなどの影響も感じる今作、海鳴りのようなサウンドが非常に心地よく、青さと透明さが同居したような印象的なサウンドは好きになる人が多くなるんでしょうか。 死んだ僕の彼女や17歳とベルリンの壁といったジャパニーズシューゲイザーのメランコリックさにSigur Rósなどのポストロック/アンビエントから感じる透明な感傷が混ざったような音像に感じています。もちろん揺らぎやBlume popoが好きな人にもオススメ。 世界観含めて徹底されているので、まず手に取って聴いてみて欲しい1枚となります。 遠鳴りする音像の中に浮かぶ歌声、言葉を一つ一つ噛みしめながら聴きたくなる音源です。 これからが非常に楽しみなバンド、一度ライブを見てみたい! ダウンロード用のQRコード封入、CD盤のみボーナストラックあり。 トラックリスト 1. 光芒 2. 残鳴 3. =rand(scp) 4. 息吹 5. 雫の中の彗星 6. 浮遊 feat. 黒田麻衣(little lamplight)
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uri gagarn ‐ Timed
¥2,200
2025年リリース! 昨年はClimb The Mindとのスプリットカセットもリリースしたuri gagarnのコンピレーションアルバム! 新曲、新体制での再録曲に加え、マスドレのカバー曲も収録しています。 遅いようで早い、早いようで遅い不思議な聴き心地のuri gagarn節はそのままに、新ベーシスト樋口氏の加入から約1年経ちバンドとしてのグルーブも醸成されていっていることを感じるアルバム、新曲Memoryは夜、夢に落ちる時に思い出す昔の風景のような懐かしさとセツナサがあり、また名曲FaceやWallの再録はかなりテンション高めになっていて以前のアレンジとの違いを聴き比べてみるのも面白いかもしれません。 特にマスドレことMASS OF THE FERMENTING DREGSのNew Orderカバーは必聴、個人的にはBedheadのDisorderカバーを思い出す質感、uri gagarnらしさを十二分に醸しながら原曲の歌とメロディの良さを引き出した楽曲に仕上がっています。 またインフォにもあるように現在ニューアルバムも制作中とのこと、こちらも非常に楽しみですね。 特典としてステッカー付、こちらにはダウンロードコードが記載されています。 エンジニアは揺らぎやHomecomingsなどを手掛ける荻野真也氏が担当しています。 トラックリスト 1.Then 2.Tail 3.Memory 4.Face 5.New Order 6.Dept 7.Wall 2,4,6,7 are Re-recorded. 5 is Cover of MASS OF THE FERMENTING DREGS. 以下レーベルインフォ 2025年3月2日にuri gagarnの新作『Timed』がCDと配信でリリースされる。 現在制作中のニューアルバムへの布石として録音された今作は、新曲の他、新体制による既存曲の再録に加え、初のカバー曲を含むコンピレーションアルバムとなっている。 カバー曲は2023年2月に開催されたMASS OF THE FERMENTING DREGSとのスプリットツアー『ぼくらの視界』にて披露された『New Order』を初音源化。 エンジニアは前作に続き、揺らぎやHomecomingsなどを手掛ける荻野真也が担当。
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揺らぎ - Here I Stand【CD】
¥2,970
2023年リリース、滋賀県発のシューゲイズバンド”揺らぎ”の2ndアルバム、2ndにして新境地へと突入した傑作アルバム。FLAKE SOUNDSからのリリースです。 表題曲であり開幕曲である”Here I Stand”から静謐さと荘厳さを感じる轟音サウンド、根底にはアンビエント/ポストロックへの影響も感じます。抜群のメロディセンスとコード感、丁寧に重ねられた音のレイヤーによる構築美は圧巻、海外からの評価も確固としたものになっており、唯一無二のサウンドは是非一聴してもらいたい。 Mogwai、This Will Destroy Youといった海外ポストロック、Homecomings、The Wisely Brothersといった国内インディーリスナーには間違いなく刺さる名盤となっています。 フランスの写真家Valentin Ducielによる美しいジャケも最高、一人部屋で海に思いを馳せながら聴いていたいアルバムです。 トラックリスト 1. Here I Stand 2. Falling 3. I Wonder 4. You’re Okay (Hold Me) 5. Worthy of.. 6. Lost Sight of You 7. The More I Feel 8. Because 9. Jason 10. I Liked You Through The Veil
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揺らぎ - Here I Stand【CASSETE】
¥2,500
2023年リリース、滋賀県発のバンド”揺らぎ”の2ndアルバム、新境地へと突入した傑作アルバム。FLAKE SOUNDSからのリリース、特典ステッカー付です。 表題曲であり開幕曲である”Here I Stand”から静謐さと荘厳さを感じる轟音サウンド、根底にはアンビエント/ポストロックへの影響も感じます。抜群のメロディセンスとコード感、丁寧に重ねられた音のレイヤーによる構築美は圧巻、海外からの評価も確固としたものになっており、唯一無二のサウンドは是非一聴してもらいたい。 Mogwai、This Will Destroy Youといった海外ポストロック、Homecomings、The Wisely Brothersといった国内インディーリスナーには間違いなく刺さる名盤となっています。 フランスの写真家Valentin Ducielによる美しいジャケも最高、一人部屋で海に思いを馳せながら聴いていたいアルバムです。 トラックリスト 1. Here I Stand 2. Falling 3. I Wonder 4. You’re Okay (Hold Me) 5. Worthy of.. 6. Lost Sight of You 7. The More I Feel 8. Because 9. Jason 10. I Liked You Through The Veil
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揺らぎ - In Your Languages
¥3,000
揺らぎ - In Your Languages 2025年リリース、滋賀県発、今や世界的にも評価が高まっているバンド”揺らぎ(yuragi)”の3rdフルアルバム! 今作ももちろんFLAKE RECORDS内のレーベル、FLAKE SOUNDSからのリリースです。 特典としてキラキラステッカー付 よりソングライティングに重きを置かれたという今作、遠く遠く研ぎ澄まされた音像、幽玄かつ壮大であるサウンドエスケープは広大な海原に乱反射する光の粒のように色を変えながら包み込んでくれる。日本の枠におさまらず海外でもフォロワーを増やし続けていることが納得の名盤に仕上がっています。 Mogwai、This Will Destroy Youといった海外ポストロック、uri gagarn、CODEINEといったオルタナティブ/スロウコア、もちろんBig Thiefといった海外インディーとも共鳴するサウンド、みらこ氏のボーカリゼーションにもさらに磨きが掛かっています。 揺らぎはいったいどこまで行ってしまうのか、ただでさえ高い完成度ですが今後の更なる進化も期待できる凄まじいアルバム、これからの活動も要チェックです。 トラックリスト 1.You Have Been Calling Me 2.Oppressed 3.For Your Eyes Only 4.This Room Is Comfortable 5.Stove Song 6.Love You My Dear 7.Our https://youtu.be/6_6O3DD37DQ?si=gE2NdI4AQqPSMfK5 8.Whenever, Whatever 9.Sá Meditation 10.Farewell Speech 11.To Know You As You Are With No Ends
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死んだ僕の彼女 - ixtab【CD】
¥2,200
ジャパニーズシューゲイズ/ノイズポップバンドである死んだ僕の彼女が2010年にリリースした1stミニアルバムをCDとレコードにてリイシュー! 東京のカルチャーセレクトショップ”ヨムキクノム”内で新たに立ち上げたレーベル”gandan records”からの第一弾リリースとなります。 淡い色のグラデーションが広がっていくようなサウンドエスケープ、14年前の音源とはいえ今聴いても新しいように聴こえる、エバーグリーンな6曲が詰まったミニアルバム、個人的にはマイブラのような轟音による音のレイヤーを重ねるというよりも、個人的に感じるのはRIDE的な青く切ないメロディとギターの重なりと揺蕩いを感じ、耽美的サウンドを展開しています。 あとどこかセカイ系的な雰囲気も感じています。 MY PIGGISH GIRL DIED MISERABLYのドリーミーで泣きそうになる感じは、部屋で一人音楽を探してばかりいたころを思い出して、本当に胸が締め付けられる。 大学生の頃、シューゲイザーというジャンルを掘っている中で国内でまず聴いたのが死んだ僕の彼女や17歳とベルリンの壁、東京酒吐座だったと思います。 トラックリスト 1. WATASHI NO AISHITA MANATSU NO SHINIGAMI 2. 12GATSU,POOLSIDE,UKABU,SHITAI 3. CATTLE MUTILATION,STRANGE U.F.O 4. SHADOWWHEREITDOESN’TDISAPPEAR 5. SPIRITS OF THE DEAD’S BAD DREAM 6. MY PIGGISH GIRL DIED MISERABLY 以下レーベルインフォ 5人組シューゲイズ/ノイズ・ポップ・バンド、死んだ僕の彼女が2010年にリリースした1stミニアルバム『ixtab』(よみ:イシュタム)がCDとLPでリイシュー、2025年3月19日(水)に発売される。今回のリイシューは、原宿のカルチャー・セレクトショップ「ヨムキクノム」が新たに立ち上げたレーベル「gendan records」の第1弾リリースとなる。『ixtab』は、死んだ僕の彼女が2010年にリリースした記念すべき1stミニアルバム。「WATASHI NOAISHITA MANATSU NO SHINIGAMI」や「MY PIGGISH GIRL DIED MISERABLY」など、今もライブで演奏される代表曲が収録され、国内外のシューゲイズ/インディー・ロック・ファンから支持される1枚となっている。そんな本作が、原宿のカルチャー・セレクトショップ「ヨムキクノム」が新たに立ち上げたレーベル「gendan records」の第1弾リリースとしてリイシュー。オリジナルと同じ仕様のCDと併せ、LPレコードでも発売される。そして今回のリイシューに際し、石田ショーキチにリマスタリングを依頼。15年の時を経て、ブラッシュアップされた音質で蘇る。近年、国内外で盛り上がりを見せるジャパニーズ・シューゲイズも、元を辿れば死んだ僕の彼女が築いた礎があってこそであろう。そうした意味でも『ixtab』は今こそ改めて触れてほしい作品だ。
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30sec. - 日々進々
¥600
2024年リリース、滋賀県彦根発のスリーピースロックバンド”30sec.”の自主制作2nd EP! 若さゆえの焦燥がそのままパッケージングされたような前につんのめりそうになりながらも歩み続けるサウンド、日々を過ごしていく等身大のサウンドが魅力、少しハスキーで泣きそうになるボーカリゼーションも非常にグッドです。 ポップパンクな曲調で軽快なサウンドと夏の終わりの一抹の寂しさを感じるような”マイペース”が個人的にはお気に入りの楽曲! またCD限定で”35秒のうた”が収録されています。 録音・ミックスはもちろんTied Musicです! トラックリスト 1. 35秒のうた(CD版のみ収録) 2. 声 3. マイペース 4. ふりきって
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along the beach - "nagisanite" Tシャツ
¥2,400
20%OFF
20%OFF
自主企画 nagisanite vol.1に合わせて作りました。 ギターボーカルコウサカが撮影したフィルムカメラの写真にベースたけしさんが作ったロゴを印字しています。 Body:United Athle 5.6 oz SIZE :M、L、XL COLOR:BLACK PRINT:シルクスクリーン 着用例 L SIZE 168cm
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along the beach ‐ ”Distant Scenery” Baseball Low Cap - denim -
¥3,000
along the beach 1st EP ”Distant Scenery”のタイトルを刺繍したキャップです。 デニム生地のしっかりとした質感と主張しすぎないデザインで普段使いにもちょうどいい感じ。 帽子後ろのアジャスターでサイズは調整可能です。 CAP:1155- Baseball Low Cap -denim- Maker:newhattan Color:dark blue Composition::100% cotton Size:One Size
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along the beach - "Distant Scenery" Tシャツ
¥3,000
11月にリリースしたalong the beachの1st EP "Distant Scenery"のジャケットをプリントしたTシャツ、胸元にジャケットのイラスト、背中には大きく海へ続く道へのイラストがプリントされています。 ボディは6.2ozのヘビィウエイト。しっかりしています。 イラストはLOSTAGE 五味さんに描いていただいたものになります。 着用例:168cm XL size Body:Touch & Go SS1030 6.2oz SIZE :M、L、XL COLOR:WHITE PRINT:シルクスクリーン2色印刷
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corner of kanto - 耀く池
¥2,200
2025年リリース、東京を拠点に活動する4人組バンドの2ndアルバム! 弊ディストロで取り扱いのあるcolormal、butohes、猫を堕ろすとも関りが深いバンドです。 緻密なバンドアンサンブルとメロディアスな歌を主軸としているとの言葉通り、アイデアに溢れたバンドアンサンブルの重なり、また流れる水のように揺蕩いながらつかみどころの無いメロディは何だか癖になってしまいます。 音の重なりの中から浮かび上がる風景、田んぼのあぜ道や木々を通り抜ける風、河川敷の揺れる花などが目の前に広がっていくようなサウンドは必聴です。関東郊外の風景ってこんな感じなのでしょうか。インスト曲である”踏切”で逢魔が刻の赤黒い夕暮れのような不穏なサウンドから次曲”団地”へ入ったとたんに透徹とした青さと空虚さに切り替わるところはめちゃくちゃ好きです。 何度も聴いていたくなるアルバム、目の前の風景を写真のように描写していくような歌詞も個人的にめちゃくちゃ好きです。 バンドアンサンブルの重なり合いというものが好きな方は必聴! Tortoise、Radiohead、Pygmy I’m cricket、butohes好きならオススメです。 トラックリスト 1.詩を書く青年 2.堰堤 3.鉄道 4.踏切 5.団地 6.稲穂の海 https://youtu.be/5XNFXNGEV1w?si=0TysH2gf0V0PgBSm 7.耀く池
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ガガ・スプート - 星
¥700
滋賀県彦根発の3ピースロックバンド、ガガ・スプートの1stデモシングル! サブスクリプションにて解禁されている表題曲”星”と”スカイライン”の2曲入りとなります。 ROSSO、UNISON SQUARE GARDEN、the pillows、くるりといったジャパニーズ3ピースロックバンドの因子を感じる全2曲、アップテンポながらも一抹の仄暗さも感じる”星”、京都の水平線も感じる爽やかなイナタイナンバーである”スカイライン”と音楽的ボキャブラリーの高さも垣間見える1枚、これからの活動も非常に楽しみです。 レコーディングはもちろん滋賀県彦根市の楽器屋さんTied Musicにて! トラックリスト 1.星 2.スカイライン
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【再入荷】ACADEMY FIGHT SONG - Early Days
¥1,500
2022年~2023年にかけてリリースされていたカセット3本をまとめ新曲を追加した作品、Kültti kasettiからのリリース! ささくれだった焦燥感のあるギターサウンドとアイデア満載の展開、DiscordやJade Tree、SST RECORDSといったハードコア/エモの名だたるレーベルの様々なバンドが思い浮かんでくるような円熟したサウンド、それでいて突き放すようなとっつきにくさはなく、むしろ聴きやすいカッコよさに仕上げているところはNAVELやCIGARETTEMANといったメロディックパンク周辺にも通ずるところを感じます。またCOWPERSやfOUL等の日本独特の感じもあるところも非常に好きです。 最新アルバムへの変遷を辿るような音源達、是非両方購入して聴いて欲しい。 トラックリスト 1.Prying 2.A.M 0:00 3.Kiriganai 4.Undertaker 5.Itoshima Calling 6.Kanata 7.Emotional Rescue 8.Nansei 9.Danshari Night Days 10.Makotoshi 11.River 12.It's My Life レーベルインフォ RUMTAG、タイガンなど様々なバンドでで活動しているeiji morodomiと Strange Over The Sun、Centerhitsなどで活動していたgivegive とkabacにより2021年に福岡にて結成。 2022-2023でリリースされ完売していた3本のカセットテープをまとめ新曲を追加したCDがKültti kasettiよりリリース! 各メンバーがやっていたバンドのファンの方はもちろんDischord、SST周辺、後期Jawbreaker、Jawbox、そしてeastern youth、bloodthirsty butchersm、COWPERSあたりのジャパニーズオルタナティブイーモウファンの方も是非手に取ってください! . . . "Academy fight songは可能性に住む。" ここに私の知っていること、見てきたもの全てを記したい。流離達の軌跡は遥か彼方。どうか多くの方々へ届くようにと祈りを捧げる。Fugaziの来日は当方にとって人々の見聞でしかなく魂だけが言霊のように残る。たとえNirvanaが全てに謝罪しようとも音楽は死なない。そこに世紀末の華やかさなんてものは到底見合わなかった。混沌とした90年代のカオティックワールド。日本でもそれはどこか狂気を帯びて侘しくて寂しくて、それでもどこか力強くて琴線に触れるようなメロディを持ったバンドだけが今尚語り継がれる。北海の息吹は呼吸し続けるんだ。俗社会では、ありありと悲しい現実だけが浮き彫りにされ情報は錯綜する。時間だけが残酷に過ぎ去り、堕落した日常の行く末には何も残らない。邪推を招くかもしれないが勿論ひどく個人的な話で、つまり自分は先人達の栄光を賞賛することしかできなかった。それでも神は俺を見放さなかった。せいぜい空白の30年を埋めるようにと御告げをなさった。Academy fight songというバンドとの出会い。初めて音源を聴いた時、心底血湧き肉躍った。これは決して偶然なんかではない。同じ屋号の下、引き合わせてくれたDude達へ感謝したい。 "ないはずの記憶が蘇る。" 1stでは戦慄に相応しい静と動のオルタナティブグルーヴを華麗に描いた。DischordのHooverあたりの暗がりを微かな光で照らす感覚。初期5年のJade treeの渇いた雰囲気。Drive like jefuやRocket from the Crypt、Hot snakesのようにドライビングするベースラインとドラム。そして何より曲の展開構成が秀逸。音楽の興奮して高揚して感動する部分を第三次元展開に落とし込む技術、アイディア、脳汁出まくりの充実感。三位一体のバンドアンサンブル。身内ではボーナスステージと呼ばれている超常現象。聞きどころ満載の初期衝動かつ衝撃連鎖としか形容する言葉が出なかった。2ndでは印象として90年代の抽象的な部分を表現するアプローチがうかがえた。それは激情や叙情、アーシーとは全く別物で内の美とも言える本当の意味でのオルタナティブロック。JawbreakerやJets to brazil、Jawbox、Jchurch、はたまたJmascisといったJの意思にも通ずるような感触。労働から滲み出た日常での気づき、郷土愛が音像として浮かび上がり、不協和音や変拍子さえも支配していく。原点にも立ち返る圧倒的な余裕が、より猟奇的というか言うなれば彼らはどんなシチュエーションにおいても世界観が成立してしまう。勿論盛り上がりの時があって予定調和があろうがなかろうが安定しているし、盛り上がらない厳粛な時こそ真価を発揮する。ダークで内省的に訴えかける音像に心を奪われる。これこそ中庸の様、醍醐味ではないだろうか。そして堂々たる3rd。なんといっても3rd。筆者は高揚をひた隠すも拳を握らずにはいられなかった。三部の物語を締め括るに相応しい大団円にして唯一無二の作品であることは間違いない。それはNahtやEastern youth、Butchersといった北海の息吹に呼応するかのような渦潮。それはシンフォニックに日本海を越冬する船便。爽やかで疾走感を帯びた表題曲は、俺たちの音を感じろと言わんばかりに郷愁に満ち溢れる。懐かしむだけにはしない。そのバランスたるや本筋。でも決して平衡感覚の保たれない危うさがインストにはあって、真しやかにギターは囁くはずもなく完全体のMakotoshiが音の洪水として轟く。そしていつの間にかAlbum leafのように暖かい南西の風が優しく包み込んでくれる。前日譚を匂わせるように幕が下りる。様式美は決して悪ではないが、彼らに予定調和は見合わない。脆く儚く行き場もなく彷徨い続ける得体の知れない何かが閾値として存在しているんだ。 ギターは円熟味を帯び、ささくれだった轟音を解き放つ。まるで一人間の生き様が滲み出ているようだ。それを彩るのは穏やかで淑やかな日本語の美しさであったり、時折放つ咆哮も小気味良い。そして彼らの曲調を決定づけるのはやはりメジャーへの歩み寄りで、もはや真骨頂。愛嬌すら覚える。John fruscianteとFugaziの出会いはまさに必然だったのだ。加えてJoe lallyを彷彿とさせる剛柔あるベース、Cowpers的ハイトーンコーラスは字が余れば余るほど鳴り響く痛快無比の歌声。変幻自在のカルマ溢れるドラムは、ありとあらゆるリズム音楽を踏襲し超越された。自分の音でブチ上がり酔い痴れるキースムーンのようなテンションで絶頂に達し果てる。さらにはJohn McEntireがBastroで繰り出したポストロック前夜の鬼神の如きドラミングを垣間見ることができるだろう。あたかも化身が乗り移ったかのような破壊と創造。まさに三位一体、磐石の布陣。集合知は大成された。ここに役者は揃い全ての解答が出揃った。戦慄を覚え中庸を極めた先には、神々の戯れの景色が広がっていた。 "彼らは可能性に住む。なぜなら彼らは自分たちの世界を知っているから。毎日葛藤して自分達に打ち勝ち、最高を更新し続けてくれるから。" Text by Crucifive ten (dryacid)
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【再入荷】ACADEMY FIGHT SONG ‐ LIFETHINK
¥1,800
2024年リリース LongSlopeRecordsからDANCE BEACHとのスプリットをリリースしたことも記憶に新しい”ACADEMY FIGHT SONG”のニューアルバムがkultti kasettiよりリリース! Introが終わるや否や乾いた轟音で鼓膜を揺らす、オルタナティブ・ポストハードコア好きなら間違いなく琴線に触れ、食指が動く、このバンドでしかならせないオリジナリティがこのアルバムにはあります。 アイデアに溢れるフレーズとコードワーク、アグレッシブなドラミングとスモーキーなボーカリゼーション、僕めちゃくちゃ好きなサウンドです。 DANCE BEACHとのスプリットにも収録していたWhere Do You Goはひたすらカッコいいギターサウンドが鳴っている傑作曲、TMGEの”ダニー・ゴー”のようなアンセム感も強く感じています。 個人的にもお気に入りの8曲目”FEELING”では自身の感受性に問いかけるような気分になり、またHumなどの轟音エモ/ポストハードコアの雰囲気も感じるところがあり非常に好きです。 Dinosaur Jr.やPixies、Jawbox、Bluetipなどといった轟音の中にも歌心を浮かべるようなサウンドを持つバンドが好きなら是非。もちろんeastern youth、Naht、COWPERSが好きならなおさらです。 トラックリスト 1.intro 2.No Pressure 3.Where Do You Go 4.Tenjo 5.Want 6.Barometer 7.Rick 8.Feeling 9.Section レーベルインフォ 2023年にリリースしたCDを引っ提げ各地にて轟音を鳴らし続けているAcademy Fight Song! LongSlopeRecordsからのDANCEBEACHとのSplit、Call And Response Recordsからのコンピレーションに続いて早くもニューアルバムをkultti kasettiよりリリース。 ・・・・ 流行り廃りのない楽曲を現代に違和感無く解き放つ。彼らの真骨頂である。締め切りを絶やさない日常は、良い作品を生み出すバロメーターなのだろう。演奏は上手いに越した事はないと教えてもらった。そんな彼らのスタジオ練習は楽しそうで、何よりだ。90年代を包括した圧倒的な余裕が、だれも手出しできない領域まで彼らを引き上げた。89年のDinosaur Jr.とThe Pixiesの片鱗とでも言っておこう。斯様に思う。 要するに嬉しかったのだ。同郷に"歌える"バンドがいる事が。口ずさめる、鼻歌で歌えるというのは音楽のエレメントとして究極ではないだろうか。彼らには驕りが一切ない。偉ぶらないし常に音楽で戦っている姿勢がある。カッコいいとかヤバいとか素直に言えるのは芸事として頂点の感覚だと思う。 Academy Fight Songや同郷のThe Shrikes、弊バンドの共通項として、メロディックバンドを好んで聴く傾向がある。良い音楽を常に探し求めている。気の知れた仲でも緊張感があるのは、互いに尊重し切磋琢磨し合えるからだ。それが俺たちのモチベーションにつながる。ブレストパンクに憧れを抱く反面、負けている気は毛頭ない。去年Hammered Hullsが地元に来た事も大きい。あの場にいた全員の共通認識は、音楽は誰でも楽しめる、何歳になろうが楽しみ続けていいんだという事ではないだろうか。Dischordの真髄に立ち会った経験は間違いなく糧になっているはず。 俺たちは決して若くはない。それでも経験豊富でありながらピュアといった逆説的カルト向上心(存在しない日本語)を持ってして、この関係を継続していくつもりだ。 Academy Fight Songに最たる賛辞を捧げる。 Text by Crucifive ten (dryacid)
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【再入荷】eveparty - phthalo green【CD】
¥2,000
※こちらはCDとなります。 2024年リリース、KIDDERの2ndアルバムを直近リリースしたLIKE A FOOL RECORDSから間髪入れずにevepartyの2ndアルバムがリリース!これは嬉しいサプライズ! CDとカセットテープの2種フォーマットでの展開となります。 2019年にLFRからリリースした1stアルバムに大変衝撃を受け、当時京都UrBANGUILDのレコ発ライブを見に行ったのがもう5年も前になるのかという時の流れの速さにも驚いていますが、さらに音楽性を高めた最高のインディーロックアルバムの急遽のドロップにも大変な驚きと嬉しさがあります。 ”札幌のティーンエイジファンクラブ”と称されるようにスケールの大きいバンドアンサンブル、インディーロック、オルタナティブロックが好きであれば間違いなく刺さる音像です。 北海道ということもあり、bloodthirsty butchers、また個人的にはthe pillowsも感じたりしています。 どこか遠いところに出かけるときカーオーディオから流しておきたいアルバム、音楽へのワクワクが詰まっています。 トラックリスト 1.Bassman 2. Like a dream 3. Cut fine song 4. Not but either 5. S.W.Y 6. Crescent 7. If you leave here 8. Dear you 9. Color coding 10. Halo 以下レーベルインフォ 札幌のティーンエイジファンクラブことevepartyの2ndアルバムがLIKE A FOOL RECORDSよりドロップです! 2019年、Ag/Voエガワ(Hex in Flux/ex.Discharming man/ex.TAXIS'75 etc)中心に、Drトリヅカ(メラリンコック etc)、Gtデンスケ(ex.Discharming man/ex.SPIRIT PAGE etc)、Gt/Voハシヅメ(Discharming man/MY CHORD etc)、Ba/Voオキタ(ex.THE★米騒動)というメンバーで結成、2019年にLFRから1stアルバムを緊急リリースしたわけですが、その後流行病の影響/全員忙しいマンということもあり、そのまま自然消滅もありうるな、、、と思っておりましたがそんな心配は全く、メンバーの仲の良さと制作意欲が見事勝り、2024年ついに2ndアルバムをリリース!!! 現在はBaモリシ(YOU SAID SOMETHING/NOT SUNCHILDS)が加入により6人体制(オキタはライブ活動お休み中)へ、2nd制作にあたりデンスケ氏のみ遠隔リモートでスタジオへ参加という無茶の中、今回もハシヅメ氏と息の合いまくったツインギターフレーズ、鉄壁バンドアンサンブルは健在、1stの熱量そのままにさらにメンバー同士の理解がさらに深まったかのようなそれぞれがより自由でユニークなアプローチを(にしてもハシヅメはやりすぎではないか?というくらいのギター)、そしてエガワ氏の変わらぬ純粋な音楽愛家族友人愛が溢れたハートウォーミングなヴォーカル、普遍的メロディー、シンガロングコーラス、eveparty節が完全に確立したアルバムとなっております。 唯一の日本語コーラスが光る"Color coding"では小樽モンパルナスの平山姉妹、他にもイブパファミリーをゲストに迎え、北の大地の音楽シーン全体を巻き込んだ作品。 Teenage Fanclub、Superchunk、そしてやはりBloodthirsty Butchersへのリスペクトももちろん。 bandcampにて2曲配信中 https://eveparty.bandcamp.com/album/phthalo-green
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eveparty - cyprus green
¥1,870
2019年リリース、札幌のティーンエイジファンクラブことevepartyの初音源、LIKE A FOOL RECORDSからのリリースです。 音楽愛に溢れた最高のインディーロックサウンド、温かく広大なギターサウンド、リズムアンサンブルも絶妙でバランス感覚の高さが感じられる全7曲、個人的な大名曲”scattered flower”は男女混成のコーラスワークが映え、多好感またエガワ氏の紡ぐメロディがたまらない楽曲、インフォにもあるようにTeenage Fanclubはもちろんのことbloodthirsty butchersへのリスペクトを感じ、また個人的にはthe pillowsも感じています。 メンバーもAg/Voエガワ氏(ex.Discharming man、ex.TAXIS'75 etc)中心に、Drトリヅカ氏(メラリンコック etc)、Gtデンスケ氏(ex.Discharming man、ex.SPIRIT PAGE etc)、Gt/Voハシヅメ氏(Discharming man etc)、Ba/Voオキタ氏(ex.THE☆米騒動)と札幌の豪華メンツが揃いぶみ、北海道の土地の広大さを感じるスケールが大きくカラフルに変化に富んだサウンド、是非! トラックリスト 1.finally 2.window star 3.cloudy 4.scattered flower 5.close somebody one 6.all,every,whole,totally, 7.laid back walk
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sniff - 4songs e.p.
¥1,000
2025年リリース、熊本発メロディックバンドsniffの4曲入りEPカセットテープ! リリースはkultti kasettiより! メロディックをベースとしたポップでハイテンポな曲調に青く切ないメロディが乗せられていて非常に胸を掻きむしってくる、NAVEL好きな方は是非聴いて欲しい作品です。 在りし日の夕暮れの帰り道の風景が目の前に広がるようなサッド感が最高、またTHE GET UP KIDSやStarmarketの1st、2ndのようなエモにもつながるような音像、このあたり好きな人には是非聴いてもらいたい。 最終曲Small stepに漂うやるせなさが大好きです。 熊本はfuturina、yard rat、デュビア80000cc、SMTなど気になるバンドがたくさんあり、今後もチェックしていきたい! トラックリスト A1.Nothing special https://kulttikasetti.bandcamp.com/album/4songs-e-p-sample A2.No to frends B1.Let me know B2.Small step
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unripe - Definition of Hope
¥2,000
沖縄を中心に活動する激情ハードコアバンド、unripeの6曲入り1st EP! 単独音源としてはキャリア初のリリースとなります。2000年の結成以降、沖縄という地で磨き抜かれた激情サウンドは必聴です。 killieやenvyといった国内激情ハードコアもちろんのこと、toe、balloonsなどのポストロックリスナーにも刺さる冷たく研ぎ澄まされた音像、先の読めない展開とバーストパートとの対比も美しい。 そぎ落とされていった先にある心情の吐露のようなリリックの数々に胸を掻きむしられ、悲しみの果てに希望を見出すかのような透明なエモーショナルがあると思います。 まさしく音の塊で殴られるかのよう、”激情”とは何なのか、再度問い直されているような今作、quiquiや不夜城、I have a hurtといった現行で活動するバンドのファンにも聴いて欲しいです。 トラックリスト 1.Continuous 2.List of Words 3.Definition of Hope 4.Past and Fate 5.End Falls 6.Erase
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Fennel / toddle - split 7”
¥1,980
2002年より活動を続けるインディーロックバンド”toddle”とtricotのベーシストであるヒロミ・ヒロヒロ氏によるソロプロジェクト”Fennel”とのスプリット7インチが東京のLIKE A FOOL RECORDSよりリリース!購入者だけが聴ける(観れる)2バンドの対談音源(映像)も収録されています。 A面はtoddle、田渕ひさ子氏自身がミックスを担当、心地よく日々に寄り添うようなインディーロックサウンド、甘酸っぱく切なくなるようなギターとボーカルメロの絡み、Superchunkもかくやというほどのグッドメロディは流石としか言えない1曲に仕上がっており、バンドとしての雰囲気が非常に良いことも感じられます。 乾いたギターサウンドが本当に最高。 B面はFennel、骨太で重心低めなオルタナティブサウンドにヒロミ・ヒロヒロ氏の透明感あるボーカリゼーションが乗っかってくるFennel節が炸裂している楽曲、どこか憂いを浮かべながらも暮らしを続けていくことを唄う歌詞もメチャクチャいいです。 インフォにもある”The Smashing Pumpkins譲り”も納得なサウンド、メンバーは引き続きNENGUのKotarou Baba氏(Gt.)、VINCE;NTのArisa Katsu氏(Gt.)、CONFVSE/The Firewood Project/fam等のMasayuki Yamazaki氏(Dr)、録音、ミックスはcinema staff/peelingwardsのSouhei Mishima氏によるもの。 両者ともに共鳴しあっているサウンドながら、お互いの”色”が出まくっている良スプリット、これは買うべしだと思います。 生活を続けていくということ、その悲しみと尊さ、忙しなく過ぎていく日々の中でふと立ち止まって聴きたくなる7インチです。 トラックリスト A1.cave / toddle B1.sorrow / Fennel 以下レーベルインフォ 2002年からマイペースに活動し続けるジャパニーズインディーロック良心toddleと、tricotのベーシスト、ヒロミ・ヒロヒロによるソロプロジェクト”Fennel”と、のスプリット7インチ! 2023年シェルター名物企画”POOL SIDE”でこの2バンドのツーマンが開催、この2バンドが纏う空気感はなんだか似ているようなとは感じておりましたが、やはり見事ライブもハマっており、今回のスプリットに繋がっております。 toddleはそれぞれDIY録音によって、ミックスも田渕ひさ子さんが担当、特有の裏ギターメロやコーラスワークとの絡み、そしてバンドの”今”の空気感が伝わってくるかのような小気味良いリズム隊(toddleのドラムもMasayuki Yamazaki氏)、ひさ子さんの日常に寄り添うヴォーカル/メロディーの良さが引き立ちまくった楽曲”Cave”収録! Fennelは、引き続きNENGUのKotarou Baba(Gt.)、VINCE;NTのArisa Katsu(Gt.)、CONFVSE/The Firewood Project/fam等のMasayuki Yamazaki(Dr)によってcinema staff/peelingwardsのSouhei Mishimaによる録音&ミックス音源。The Smashing Pumpkins譲り!?な骨太オルタナツインギター、強固なバンドアンサンブル、美しく切ないメロディーとコーラスワーク、より力強く説得力の増したヴォーカルが素晴らしいFennelの”sorrow”。 楽曲の構成や歌詞も示し合わせたかのような普段からのこの2バンドの関係性が滲み出つつ、それぞれの違う良さが際立ったスプリット、toddle、Fennel共に初のアナログリリースとなります。 マスタリングはstudio REIMEIにてSoshi Takeda/Yusuke Shinmaが担当、楽曲からインスパイアされたコラージュデザインアートワークはLFRお馴染み町田千秋、DIYジャケ仕様。 購入者だけが聴ける(観れる)2バンドの対談音源(映像)も収録!!!!
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PLATFORM - WHERE IS IHATOV
¥2,000
※近日入荷予定! 2025年リリース! 大阪いやこれからの関西エモシーンの新星、これからのシーンを引っ張っていく存在になる3ピースバンド、PLATFORMの1st ミニアルバム! 前作Moving Aroundから1年と少し、待望の新音源です。 トゥインクル感満載のセンスあふれるフレーズは相変わらず最高で、さらに今作では”郷愁”というものも非常に強く感じます。 新たにメンバーとなった風間氏による夜明けを感じるようなドラムフレーズから開幕し、LOSTAGE等のジャパニーズオルタナの歌心も感じさせる非常に印象的な楽曲”Reach for”、PLATFORMらしいメロディックの因子も感じる”not too much time!!”、哀愁アルペジオが印象的で、流れていった日々に思いを馳せる”kidding”と続いていき、個人的に好きなアルバム後半の”Command + Z”~ ”searchlight”の流れは後悔と郷愁を抱えながら進んでいくという決意を感じます。 リズムセクションのフレーズも耳に残るものばかりで、そこにセツナサとキラメキをはらんだアルペジオフレーズが乗っかてくる構成、キクチ氏のハイトーンボーカルも非常に味が出てきて最高ですね。 理想郷とはどこにあるのか、もがきながらそれでも探していくしかないのかもしれない。 トラックリスト 1.Reach for 2.not too much time!! 3.kidding 4.Command +Z 5.fall 6.searchlight
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Blume popo - Test for Texture of Text
¥1,500
※2/24発売の予約商品です。 2025年リリース、滋賀県発の5人組オルタナティブロックバンド、Blume popoの5曲入りニューEP! 全5曲、それぞれ母音を「a,i,u,e,o」に絞るという非常に実験的な試みながら、心地よい言葉と音の細波に包まれていくような心地よさ、意味を脱したことによる”音”が耳を通り抜けていく。これは発明と呼べる。 2023年に配信リリースされた”彼方高さから躰放ったあなた”を聴いた時も大変な衝撃とともに日本語の遊べる余地はまだここに残っていたのかと感銘を受けていましたが、アルバムバージョンではそこからさらにポストロック/シューゲイザー方面へ舵を切ったサウンドへと変化、前作”Body Meets Dress”からの更なる進化を感じます。 また高揚と心地よさを感じる今作の音像、Telefon Tel Aviv、HOOD、Apehx Twinなどエレクトロ方面が好きな方にも是非オススメしたい。 特筆すべき歌詞は、言葉の意味がするすると抜けていくように、音節、音の重なりの心地よさだけが後に残っていくような不思議な聴き心地となっており、個人的にはChinese Footboll、Sorry Youth、Elephant Gym、透明雑誌、Parannoulのようなアジア圏のアーティストが自国の言語で歌う曲を聴いた時の印象と近いものを感じています。 (英語に比べて発音に丸みがあるように感じている。) ただし、これはまったく歌詞の意味が通っていないということではなく、歌詞を見ながら聴くと分かる通り、非常に練りこまれた詩世界も広がっており、一度は楽曲をそのまま、2度目には歌詞を見ながら聴くことで2度楽しめます。 私の特に好きな曲は3曲目”渦つむぐ冬”で、氷の下を流れる水の流れのような冷たいながらも柔らかく流れていくようなサウンドと歌詞の響きが心地よく、何度でも聴いていたくなる。 文字通り言葉の編み込まれたジャケット・アートワークも見事、是非フィジカルでもっていたい。 日本語の奥深さを再認識する作品、是非手に取ってください。 トラックリスト 1. 彼方高さから躰放ったあなた album ver. 2. 日々凜々しい君に 3. 渦つむぐ冬 4. 痙攣 5. 底 以下レーベルインフォ 本作は「Test for Texture of Text(“文字の手触りについての実験”)」というタイトルの通り、実験的な作詞に試みた作品です。 歌詞に使用される母音をア段のみに絞った楽曲「彼方高さから躰放った彼方(英題;A bad man had a sad nap)」に始まり、イ段、ウ段、エ段、オ段、それぞれ単一の母音のみで作詞された5曲が収録されております。 脱意味的な創作態度により生まれた心地よい響きを味わいつつ、それによって逆説的に強烈に立ち現れる歌詞の意味を楽しんでいただければと思います。
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MIRROR - VOICES【CASSETE TAPE】
¥2,200
都内にて活動を続けるインストポストロックバンド”MIRROR”の音源としては8年ぶり、アルバムとしては17年ぶりとなる2nd アルバム!SAY HELLO TO NEVER RECORDINGSからのリリースとなります! ギター2本、ベース、ドラムのシンプルな編成ながらタイトなリズムと絡み合う歌心と遊び心溢れるアルペジオワークとコードワーク、歌が無くともサウンドからインスパイアされる景色と風景が目の前を移り変わっていく様は圧巻の一言につきます。 また弊ディストロでも取り扱いしているcetowやひとひらにも確実に影響を与えているオリジネーターでもあるバンドの一つ、未聴であってもこのアルバムから必ず好きになるはず。 またDCハードコアシーンや日本のポストハードコアシーンとの共鳴も個人的にも感じていて、特にfaraquetやnine days wonderを思い浮かべながら聴いていましたが、ライナーノーツの木元氏の機材紹介で後ろに並べてあってやっぱりという感じで合点がいきました。 付属のライナーノーツにも制作秘話、メンバーの想い、機材紹介、バンドツリーと充実の内容で必読となっています。特に最後のバンドツリーはキンセラファミリーからエモレジェンドバンドを紐解いていった系の人たちにはめちゃくちゃ刺さるやつで最高です。 コロナ禍、家庭の事情、様々な困難を乗り越えながら作り上げられた今作、レコーディング・ミックスはメンバーのモリケンシロウ氏(ドラム以外のレコーディングはモリ氏の自宅で敢行)、マスタリングはFUGAJIのリマスターなどDCの数々の作品を手がけているTJ.Lipple氏が担当。ZINEを含めたアートワークはNSSGの町田宗弘氏が担当しています。 トラックリスト 1.BOTE 2.Fight For Fools 3.Cross Connection 4.Rail to Rail 5.MISATO 6.Terminal 7.Awkward 8.Depth 9.FAAF 10.Turn 以下レーベルインフォ クラシカルでアクロバティックなギターライン、それにメロディアスなベースラインとタイトなキットが重なったシンプルなバンド編成ながら、スリリングな曲構成を展開する東京発の老舗ポストロックバンド。【MIRROR】別名体育会系インストバンド。本作は2016年以降8年振りの作品として、またアルバムとしてはなんと17年振りの2nd ALBUMとなる。 本作はカセットテープにMP3とZINEのPDF版含めたDLコード付。 レコーディングとミックスはメンバーのモリケンシロウが担当。 マスタリングは数々のDC作品でお馴染みのTJ.Lippleが担当。 ZINEを含めたアートワークは、黎明期から共にシーンを歩んで来たNSSGの町田宗弘が担当した。
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MIRROR - VOICES【CD】
¥2,970
都内にて活動を続けるインストポストロックバンド”MIRROR”の音源としては8年ぶり、アルバムとしては17年ぶりとなる2nd アルバム!SAY HELLO TO NEVER RECORDINGSからのリリースとなります! ギター2本、ベース、ドラムのシンプルな編成ながらタイトなリズムと絡み合う歌心と遊び心溢れるアルペジオワークとコードワーク、歌が無くともサウンドからインスパイアされる景色と風景が目の前を移り変わっていく様は圧巻の一言につきます。 また弊ディストロでも取り扱いしているcetowやひとひらにも確実に影響を与えているオリジネーターでもあるバンドの一つ、未聴であってもこのアルバムから必ず好きになるはず。 またDCハードコアシーンや日本のポストハードコアシーンとの共鳴も個人的にも感じていて、特にfaraquetやnine days wonderを思い浮かべながら聴いていましたが、ライナーノーツの木元氏の機材紹介で後ろに並べてあってやっぱりという感じで合点がいきました。 付属のライナーノーツにも制作秘話、メンバーの想い、機材紹介、バンドツリーと充実の内容で必読となっています。特に最後のバンドツリーはキンセラファミリーからエモレジェンドバンドを紐解いていった系の人たちにはめちゃくちゃ刺さるやつで最高です。 コロナ禍、家庭の事情、様々な困難を乗り越えながら作り上げられた今作、レコーディング・ミックスはメンバーのモリケンシロウ氏(ドラム以外のレコーディングはモリ氏の自宅で敢行)、マスタリングはFUGAJIのリマスターなどDCの数々の作品を手がけているTJ.Lipple氏が担当。ZINEを含めたアートワークはNSSGの町田宗弘氏が担当しています。 トラックリスト 1.BOTE 2.Fight For Fools 3.Cross Connection 4.Rail to Rail 5.MISATO 6.Terminal 7.Awkward 8.Depth 9.FAAF 10.Turn 以下レーベルインフォ クラシカルでアクロバティックなギターライン、それにメロディアスなベースラインとタイトなキットが重なったシンプルなバンド編成ながら、スリリングな曲構成を展開する東京発の老舗ポストロックバンド。【MIRROR】別名体育会系インストバンド。本作は2016年以降8年振りの作品として、またアルバムとしてはなんと17年振りの2nd ALBUMとなる。 本作はカセットテープにMP3とZINEのPDF版含めたDLコード付。 レコーディングとミックスはメンバーのモリケンシロウが担当。 マスタリングは数々のDC作品でお馴染みのTJ.Lippleが担当。 ZINEを含めたアートワークは、黎明期から共にシーンを歩んで来たNSSGの町田宗弘が担当した。
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quizkid - 333
¥1,000
※ダウンロードコードは付きません。 東京のオルタナティブスリーピースロックバンド、”quizkid”2013年に発売された同タイトルのCDの10周年を記念してカセットテープにて2023年にSAY HELLO TO NEVER RECORDINGSよりリリース! 90s EMO、ポストハードコア、ディスコード周辺からのサウンドの影響を色濃く感じながらも、侘び寂を感じる日本語詞と切実な歌唱、KarateやUnwound、Lungfish、また直近ではLFRよりリリースのあったNOUGAT、またPOWERが好きな人、また特にfOULが好きな人なら必ず刺さると思います。 2曲目”フラスコ”は1本の短編小説を読み終えた後のような心地よい隔世感が漂い、私個人的にもとても好きな楽曲です。 不思議で心地いい世界には闇が広がっているのかもしれませんが、それはとても心地のいい闇だと思います。 トラックリスト A-1. 飢餓にマヤク A-2. フラスコ A-3. 右の頬 B-1. ゴルゴダ B-2. つかのま B-3. レフトアローン レーベルインフォ 加速する街並 枯れた感受性 要無しの発明品 すべてを飲み込み立ち尽くす哀れみ―― 2013年にCDとして発売され、長きに渡り廃盤だった本作品が、 発売10年を記念してカセットテープにて再発! (限定100本)