-
せだい - Delirium
¥2,000
2022年リリース、東京大井町の4人組ロックバンド、せだいの1stフルアルバム。 メンバーと友人によって設立されたというレーベルtomoranからのリリース作品となります。 ASIAN KUNG-FU GENERATION、eastern youth、bloodthirsty butchers等、ジャパニーズオルタナの先達へのリスペクトを感じ、荒々しくもどこか切なさを感じさせる音像は「"せだい"らしさ」というオリジナリティがありながらも、まるで小さな頃から聴いていたかのような郷愁を感じさせます。 時には灼熱の日差しのような、時には暖かな春の海のような、時にはガラスに当たって砕ける光のような、時には冷たい風を切って進むような、様々なギターサウンドが日本的な四季を感じさせる歌詞を彩ることによって、古い写真をめくるように様々な情景が目の前に広がっていきます。 特に最終曲”Delirium”の煌びやかさと寂しさを両立させたアルペジオは本当に素晴らしかったです。 現在も東京で精力的に活動をしている彼ら、これからの活動についても要チェックです。 エンジニアはkurayamisakaやyubiori、Pygmy I’m cricket等のレコーディングを務める、東京インディーシーンの超重要エンジニア、島田智朗氏が担当、デザインは北野 謙太氏が担当しています。
-
TTUD - TTUD2
¥1,650
2022年リリース、東京を中心に活動するバンドTTUDの2ndフルアルバム。せだいのメンバーとその友人が立ち上げたレーベルtomoranからの第2弾リリースとなります。 SSTやDiscord、Touch And Go周辺にも通じる焦燥感・ヒリつきのある歪なギターロック、それをジャパニーズオルタナに落とし込んでも破綻しないバランス感覚は流石といったところ。楽曲のクオリティも前作からさらに磨きが掛かっているように感じます。とにかくギターリフが全曲通して凄まじくカッコよく、耳に残るキャッチーさとハードコアに通じるザラつきを両立させていることに衝撃を受けました。リフを中心に曲が展開していくのは、個人的にはCOWPERSを感じています。 また、3曲目”凍る声”はせだいやSPOILMANが参加していたコンピレーション”Moving Floor Compilation Vol.1”にも収録されており音源化・アルバムへの収録がとても嬉しかったです。さらにアメリカの名門レーベル、Matador Recordsのプレイリストにも選出されており、もしかしたら世界的な評価も高まっているのかもしれません。 レコーディング及びミックスはASIAN KUNG-FU GENERATIONやsyrup16g、THE NOVEMBERSやFor Tracy Hyde等の多くの作品を手がける岩田純也氏、マスタリングはゆらゆら帝国、ORGE YOU ASSHOLE、Boris等を手がける中村宗一郎氏が担当しています。